明石市消防局は、昭和23年3月に明石市消防本部として始まり、平成30年4月に明石市消防局と名前を変えて今に至ります。
初めは消防本部と消防署が1つずつだったのが、今では明石市内に消防局と消防署が1つずつと分署が6つあります。現在約260人が消防局で働いていて、消防車、救助工作車、救急車など、合計48台の車を使って24時間365日明石市の安全を守っています。
消防局には主に事務仕事をする「総務課」、「警防課」、「予防課」と、119番通報を受ける「情報指令課」と、火災現場や救急現場に出動する「消防署」と「分署」があります。消防署と分署は主に災害現場へ出動します。災害の種類によって、「消防隊」「救助隊」「救急隊」「指揮隊」から必要な部隊が出動しています。
庁舎紹介
❶消防局事務室
職員の配置、給料、消防車を買う、火災予防など消防にかかわる事務を行うところ
❷防災研修室
消防についての勉強や、大きな災害が起きた時、作戦を立てるところ
❸情報指令室
市内の119番通報を受けるところ
❹多目的ホール
講習会などをする場所。、大きな災害が起きた時、応急活動をするところ
❺消防署事務室
消防士が待機しているところ。出動や訓練がない時には、ここで火災や救急の事務をしています。
❻視聴覚室
少人数での講習ができるところ
❼仮眠室
隔日勤務者が、仮眠する部屋
❽消火体験コーナー
モニターで初期消火体験ができるところ
❾地震体験コーナー
地震を発生させる装置で、地震を体験できるところ
❿防災シアター
防災について映画で勉強するところ
⓫救急消毒室
救急の資機材を洗ったり、消毒したりするところ
⓬防火衣着装室
出動の時「防火衣」や「ヘルメット」などを身に着けるところ
⓬防火衣着装室
出動の時「防火衣」や「ヘルメット」などを身に着けるところ
⓭車庫
消防車を停めておくところ
災害に強い消防庁舎の機能
「床免震装置」
~大きなゆれから、情報指令室を守る~
大きな地震が発生すると、消防庁舎も被害を受けます。この時、情報指令室にまで被害がおよぶと、コンピューターシステムに障害が起こり119番通報を受けれなくなります。このようなことを防ぐため、情報指令室には「床免震装置」が設置されています。これは、床を「ボール」と「バネ」で支えているような作りになっています。
災害発生時に最も重要な情報指令室は、強い構造の部屋になっています。
「自家発電装置と地下タンク」
~停電しても3日間は発電する~
電気が止まってしまうと、消防局のあらゆる機能が失われてしまいます。機能が失われないように、消防庁舎の屋上には、「自家発電装置」を取り付けています。この自家発電装置は、軽油を燃料として72時間(3日間)発電し、消防庁舎に電気を送り続けることができます。
「飲料水兼用耐震性貯水槽」
~断水したとき、消火用水や飲料水にも使える~
みなさんの家には、地震などの非常時にそなえ、ペットボトルの水を置いていますか?これと同じように、消防庁舎の地下には、「貯水槽」という大きなタンクを設置しています。このタンクには、100トンの水を貯めることができます。
「100トンの水」とはどのくらいの量でしょうか?みなさんの家のおふろで計算してみると、およそ「500ぱい」ほどになります。この貯水槽は、地震に強く、こわれにくい構造をしている他、水道管と貯水槽がつながっており、つねに水が循環することで、いつも新鮮な水を貯えるため、非常時には飲料水として利用できます。
「太陽光発電装置」
消防局の屋上には、太陽光発電装置であるソーラーパネルがとりつけられています。この発電装置で年間12,000キロワットほどの電気がつくられています。
ここで発電された電気は、消防庁舎内で利用しています。
「雨水貯留装置」
みなさんの家では、庭にバケツを置いて雨水をためたりして、花に水をやっていませんか?消防局では、消防庁舎の屋根がまるごとバケツになっています。
庁舎の屋上に降った雨は、すべて1階ロビーの下にある水槽へ流れます。この水槽は、100トンの水をためることができ、ためられた水は、庁舎のトイレの水や、敷地内にある植木にまいたりして再利用しています