最新鋭の指令センターが

市民の安全・安心を守ります

2024年(令和6年)4月1日より最新の情報技術を取り入れた高機能指令センターの更新運用を始めました。
多様な緊急受付体制の確立、現場到着時間の短縮、障害に強い機器構成による安定稼働、現場活動支援の強化や関係機関等との連携強化など、災害活動体制の充実強化を図りました。

119番通報

❶ 緊急通報受付
119番通報に対し発信者位置情報を受信し通報地点の特定を迅速に行います。
❷ 発生地点の決定
通報された住所や付近の目標物から地図を画面表示し、発生地点を決定します。
❸予告指令
災害種別、災害発生場所が決定すると音声合成装置により予告指令が自動的に行われます。
❹出動隊の編成
災害種別、発生地点に最も早く対応できる消防車・救急車などを自動的に選択して出動隊を編成します。
❺出動指令
自動編成された出動隊に、音声により指令します。
❻支援情報提供
出動隊には発生地点の地図、発生内容及び付近の消防水利などの情報が指令と同時に署所端末装置へ指令書として送信されます。また、GPS機能を搭載した車両運用端末装置を車両に配備し、迅速な現場到着と的確な現場活動を実施します。
❼現場到着・活動開始
現場に到着すると、速やかに消防、救急活動が開始されます。また、活動の情報は指令センターのコンピューターに蓄積され、統計作成や消防施策に活用されます。

消防活動を支える高機能消防指令センターの機器

マルチスクリーン対応の55型液晶ディスプレイを10画面設置し災害規模・状況に応じた情報の拡大・分割表示が可能となります。地図表示・車両運用状況・高所カメラ映像・災害現場映像などの表示組み合わせによって指令管制業務に必要な情報共有に威力を発揮します。

(通常)4画面1席
(大規模災害時)2画面1席

(通常)119番通報の受付から活動終了までの一連の通信や指令を行う装置です。通常は、指令台1台につき4画面を使用して業務を行います。
(大規模災害時)地震や台風などの大規模な災害時には119番通報が重なるので、指令員を増員し、1台4画面を2画面に台モードを切り替えて運用します。

災害発生を24時間監視するほか、火災出動の予告指令と連動して出火場所の炎や煙の状況を監視します。

出動指令と連携し、出動署所に文字や災害地点付近情報を指令書や署所のデイスプレイなどに表示し、伝達します。

緊急車両に搭載され、指令情報を迅速に受信する装置です。この装置で車両の位置や動態を把握しているため、災害現場から直近の車両が選定されます。

各署所に設置して、指令台からの出動指令の受令や署所内放送の制御、署所の車両状況入力などを行います。

119番回線、指令回線、専用回線、加入回線、無線回線などのすべての通話回線を収容・制御し、指令台すべての機能を実現する装置です。統合型位置情報通知システムに対応し、光IP方式の119番回線を直接収容するデジタル仕様の装置です。

救急隊にタブレット端末を配備し、救急現場で過去の患者情報の確認や多数傷病者事故の対応など、より質の高い救急活動を実現します。

最新技術の活用

音声による119番通報が困難な方でもスマートフォンを活用し通報できるNET119、FAXを活用し通報できるFAX119、通訳オペレーターを介して通報する電話リレーサービス。あらゆる通報にも対応できる指令センターを構築しています

防火対象物・危険物施設の台帳管理、火災・救急の活動報告書作成などを行い、現場活動を総合的にサポートするとともに、消防事務の効率化を図るシステムです。

出動隊に配備されているスマートフォンを活用して、現場映像をリアルタイムに指令センターへ伝送する機能です。指令センターで現場映像を確認し、災害に応じた出動隊増隊や活動支援に役立てます。

大規模災害や多数傷病者事故が発生した場合に非番の消防職員に連絡し召集するシステムです。クラウドサービスの高速配信システムを利用すことにより、迅速な召集伝達が可能になります。

消防業務に必要な各種情報を地図上に集約し、全署で活用・共有するためのシステムです。様々な条件を設定することにより、消防業務に役立つ多様な分析を行うことができます。

災害事案内容や車両状況のほか、現場活動状況を文字や画像などで指令センターとリアルアイムで共有することができます。

外国人通報者、指令員、多言語通訳者の三者で通話する外国語対応のための機能です。多様な外国の方の緊急通報にも対応することが可能です。