身体障害者補助犬(盲導犬)研修会    ~盲導犬は救急隊員のミカタかも~

救急現場での検証を取り入れた研修会を開催しました。 

盲導犬ユーザーが患者の場合や、盲導犬ユーザーが救急車の同乗者であったとき、パートナーである盲導犬と一緒に医療機関へ搬送する必要性は多くの救急隊員が認識しています。

しかし、緊急を要する救急現場で「盲導犬がどのような行動をとるのか・・?」「処置に支障があるかも・・?」そんな時、「どうして対応したら良いのか・・?」などの不安により、盲導犬の乗車に消極的になってしまうことも考えられます。 明石市消防局では、兵庫盲導犬協会及び盲導犬ユーザーの協力により、救急隊員が「盲導犬への接し方について」の研修を受け、ユーザーと盲導犬、救急隊員が現場活動シミュレーションで盲導犬の反応について検証を行いました。

1 日時

  2019年7月22日(月)午後2時から午後4時30分まで

2  場所

  明石市藤江924番地の8
  明石市防災センター3階 多目的ホールほか

3 内容

【あいさつ】 

明石市福祉局次長 山田 賢

【参加者紹介】

(社会福祉法人兵庫盲導犬協会)

 理事・施設長 田上 貴久美 (他職員2名)

 盲導犬ユーザー 2名

 盲導犬     3匹

【盲導犬への接し方についての講義】

盲導犬についての研修風景
視覚障害者の案内の仕方(ガイドヘルプ)
ユーザー以外が盲導犬を扱う場合の注意事項(リードの持ち方等)

【 盲導犬への接し方とシミュレーション、検証】

シミュレーションに参加した盲導犬
救急隊員の指示が必要な場合
救急隊員の指示に従いました
ユーザーが同乗者となる場合
ユーザーが救急搬送される場合(歩行可能)
ユーザーが救急搬送される場合(歩行不可能)
ユーザーが救急搬送される場合(意識なし)
盲導犬の持ち上げ方

【明石市消防局長のコメント】

盲導犬は、盲導犬ユーザーにとって大切なパートナーであり、かけがえのない家族の一員です。もしかしたら、切迫した救急現場において盲導犬は、我々、救急隊員よりもユーザーの心の支えになってくれるのかもしれません。この検証を通じて、障害のある方の意見を聞きお互いを理解し、また、盲導犬に関する知識を深めることであらゆる不安を解消し、障害の有無に関係なく生活ができる「やさしいまちづくり」について考えることが出来る救急隊への一歩を踏み出しましょう。