明石駅前再開発ビル住宅棟において消防訓練を実施しました。
平成29年3月9日(木)午前10時から、明石駅前再開発ビル住宅棟にて消防訓練を実施しました。
今月17日に入居が始まる、明石駅前再開発ビル住宅棟は市内では初となるヘリコプターの緊急離着陸場が設置された高さ124メートル、地上34階建て超高層マンションで、非常用エレベーターをはじめ、窒素消火設備、連結送水設備のブースターポンプなど高層ビル特有の消防用設備や施設が設置されています。
このような設備を災害時に有効使用するとともに、関係機関と連携訓練を行い災害時に円滑な活動が行えることを目的に実施しました。
訓練の内容は、「明石駅前再開発ビル住宅棟30階居住者が調理中に出火させ、初期消火を試みるが効果はなく負傷して避難中に共用廊下で倒れてしまった。
また、非常ベルに気付いた住人は避難するが、出火階から上階の住人4名が屋上に避難して助けを求めている。」との想定で、消防隊は地上から連結送水設備ブースターポンプを起動し送水活動と同時に救助隊と共に非常用エレベーターで出火階へ進入し負傷者救出と消火活動を行いました。
地上の指揮隊は住宅棟を管理する防災センター職員からの情報提供により、屋上に避難した住人を救出するため、兵庫県消防防災航空隊(ヘリコプター)の要請を行い無線交信による誘導で連携活動を行いました。
消防訓練の様子
訓練講評
訓練終了後、消防長による講評では火災件数が減少傾向にある昨今において、火災による死傷者数は決して減少傾向ではなく、特に気密性の高い閉鎖空間での煙による被害が目立つことに触れ、今回の訓練のような高層建築物において煙の移動特性は縦方向に早いということを十分に理解していただき、安全に効率的な避難ができたことは、非常に有意義な訓練であった、と講評しました。
明石駅前南地区市街地再開発組合 喜田耕史理事長からは、オープン直前にこの様な大規模な訓練が実施できたことは、今後のマンション運営に携わる関係者の自信になった。また、訓練の経験をとおして今後は住民に危機意識と防火意識を持っていただけることを心がけたいと、講評されました。
「兵庫県消防防災航空隊」について
今回の訓練参加依頼に快く協力参加して頂いた「兵庫県消防防災航空隊」についての詳細は下記のリンクをクリックして公式ホームページをご覧ください。
訓練特集写真