「防災・減災の取り組み」消防局実働訓練
今後発生が懸念されている南海トラフ地震や明石市近郊での内陸型地震が発生した場合には明石市においても大きな被害が予想されることから、兵庫県南部地震(1月17日)と東北太平洋沖地震(3月11日)が発生した1月から3月にかけて明石市では、さまざまな防災・減災の取り組みをしています。
消防局では、毎年1月17日に合わせて、実働訓練として消防署と市内6分署の職員が、自然水利を活用する「遠距離大量送水訓練」を連日にわたって実施しています。
また、兵庫県南部地震の教訓及び緊急消防援助隊として派遣した職員が被災地で活動した経験や知識を若手職員へ継承するため、さまざまな訓練や研修を行っています。
1 訓練期間
平成31年1月中
2 場所
明石市魚住町金ケ崎780番地5 JA兵庫南ライスセンター敷地内
3 訓練内容
消防水利寸断等の消防活動障害が予想される大規模震災時やコンビナート火災等、大量の消火用水を必要とする火災に対処するため、遠方の海や河川等の水源から災害現場へ大量に送水し、消防隊の効果的な消火活動を補完する「遠距離大量送水システム」です。
このシステムは、通常ホースの2.5倍となる直径150mmホースを最大1km先まで延長し、送水できます。
限られた人員で大型資器材を遠距離へ迅速に展開するため、操作能力向上と無駄のない円滑な連携活動を目的とした訓練です。
4 訓練の様子
1月17日(木)、この日は消防署から4隊15人、二見分署から1隊3人が訓練に参加しました。
非常にコンパクトなユニット「ハイドロサブ60」に油圧発生装置や水中ポンプが収められています。
30メートルまで揚水可能な水中ポンプは、2名で水中に投じることができる重量です。
直径150ミリのホースを水中ポンプと専用工具で結合します。
車両に1キロメートルのホースが積載されており、走行しながら必要な長さを延長します。
今回の訓練で使用した「クロスファイアー放水銃」です。常時は消防車用固定放水銃として搭載し、いざという時ポータブル(可搬式)放水銃としても使用可能、低重心で安定した放水、しかも4,700 L/分まで対応可能です
今回の訓練では、100メートルのホースを延長し放水しました。