―防災・減災の取り組みー 遠距離大量送水訓練を実施しました
今後発生が懸念されている南海トラフ地震が発生した場合には明石市においても大きな被害が予想されることから、明石市では、兵庫県南部地震(1月17日)と東北太平洋沖地震(3月11日)が発生した1月から3月にかけてさまざまな防災・減災の取り組みをしています。
その取り組みの一環として、消防局では毎年12月から1月にかけて、消防署と市内6分署の職員が海や川といった自然水利を活用する「遠距離大量送水訓練」を実施しています。
【訓練期間】
2021年12月から2022年1月まで
【場所】
明石市魚住町金ケ崎780番地5 JA兵庫南ライスセンター敷地内
【内容】
遠距離大量送水システムの操作能力向上と消防隊の円滑な連携活動を目的とした訓練で、水中ポンプを池に投入して取水し、通常使用している口径65㎜ホースの約2.5倍の直径となる口径150㎜ホースを専用車両で延長し放水しました。
※遠距離大量送水システムの概要
消火栓の寸断が想定される震災時の火災や大量の消火用水を必要とする大規模火災等に対処するため、海や川といった自然水利から災害現場へ大量に送水し、消防隊の円滑な消火活動を確立するための車両と資器材で構成されています。毎分2,000ℓの水を1㎞先まで送水することができます。
【訓練概要】
①多目的災害対応コンテナ車の遠距離大量送水用コンテナを使用します。
②コンテナ内に水中ポンプや水中ポンプを作動させる油圧発生装置がコンパクトに収められています。
③口径150㎜ホースを結合した水中ポンプを池に投入します。
④口径150㎜ホース同士を専用工具で結合します。
⑤車両に1㎞のホースが積載されており、走行しながら必要な長さを延長します。
⑥口径150㎜ホースから口径65㎜ホースに分岐します。7
⑦一斉放水
⑧ホースの撤収は、車両に装備されている機械で巻き上げます。