火災発生の現場に居合わせたら、まず「通報」「初期消火」「避難」が大切となります。

出火直後なら「通報」と「初期消火」の優先順位が高くなりますが、そのために逃げ遅れては大変です。優先順位は、状況によって変わることを理解して、あわてずに冷静に判断しましょう。


通報

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大きな声で叫びましょう。

  • 大声を出して、家族や近隣の人に知らせる。
  • 恐怖で声が出ない時などは、なべなどを叩いて音で知らせる。
  • 小さな火災であっても119番通報しましょう。

初期消火

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初期消火は出火直後だけ!

  • 火が天井に達していないうちに消火しましょう。
    (一般的に、初期消火の限界は、天井に火がとどくまでといわれています。 初期消火ができないと判断したら、無理をしないですぐに避難してください。)
  • 家庭用の消火器や浴槽の置き水などを有効に利用しましょう。

 避難

危険を感じたらすぐに避難!

  • 避難するときは、燃えている部屋の窓やドアを閉めて空気を遮断し、 すみやかに行動しましょう。
  • 服装や貴重品の持ち出しにこだわらず、できるだけ早く屋外に避難してください。
  • 一度避難したら、絶対に家の中に戻らないようにしてください。

 火元別の消火方法

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ストーブ

  • 消火器は、直接火元に向けて噴射する。石油ストーブの場合は粉末消火器を使用する。
  • 消火器がない場合は、水にぬらした毛布などを手前からすべらせるようにかぶせ、空気を遮断する。

コンロ

  • 油なべの場合、水をかける行為やマヨネーズや野菜を入れるのは厳禁です。
  • 粉末消火器はなべの全面を覆うように、強化液消火器はなべのふちに向け噴射する。
  • 消火器がない場合は、ぬらしたシーツやバスタオルを手前からかぶせ、空気を遮断する。

煙の恐ろしさを知ろう!

本当に恐ろしいのは煙です

煙は、一酸化炭素中毒などの有毒ガスを含んでいるため、中毒などにより命を落とす危険性があります。

横へ広がる速さは、1秒間に0.5~1mですが、上に昇る速さは、1秒間に3~5mと非常に速いので、ビルなどの火災で出火階が離れていても注意が必要です。

タオルやハンカチなどで、口と鼻をおおい、できるだけ低い姿勢で避難しましょう。