119番通報をかけたことがあるという方は、少ないと思います。普段知人に電話を掛けるときに緊張したり、興奮することはありませんが、家族が怪我や病気のときに掛ける119番という緊急通報では、緊張と興奮により、自宅の住所すら言えなくなることがあります。いざというときに備えて、119コールシートなど電話元に住所と電話番号が分かるようなものを貼っておきましょう。

《119番通報例》

【指令員】
119番です。火事ですか?救急車ですか?

【通報者】
火事です! 
救急車です!

【指令員】
場所はどちらですか?住所をお願いします。

【通報者】
○○町○○番地です。

【指令員】
もし、住所がわからない場合は、周囲の交差点名など目標になるものを教えてください。

【通報者】
(例1)○○郵便局の前です。
(例2)○○交差点です。

【指令員】
(火災の時)何が燃えていますか?
※このときに、炎の大きさや怪我人がいるかなど、詳しい内容を聞きますので、慌てず落ち着いて答えてください。
(救急の時)どうされましたか?
※病気、怪我などの種別と現在の状態を詳しく答えてください。

【通報者】
(火災のとき)→(例)○○が燃えています。
(救急のとき)→(例)転倒したときに、後頭部を打ちました。

【指令員】
あなた(通報者)のお名前と電話番号を教えてください。

【通報者】
(例)明石太郎です。電話番号は078-000-0000 です。

【指令員】
消防隊、救急隊が到着するまでに、消防機関から再連絡することがあります。

119コールシート

いざという時のために

「119コールシート」の活用を

普段かけることのない119番。突然の災害や事故、急病人の発生など、一刻も争う事態では興奮や動揺が邪魔をして伝えたいことも伝えられない状況になりがちです。

消防局では、いざという時に落ち着いて119番通報ができるように「119コールシート」を作成しています。

「119コールシート」は119番通報時に通信指令員が通報者にお聞きする内容が書いてあり、空白部分を記入して部屋の普段よく目にするところに貼っておくだけで、火事や救急車が必要な時に、正確・迅速に119番通報ができるようになる便利なアイテムです。是非ご活用ください。

119コールシート 表面

119コールシート表面には通信指令員が通報者にお聞きする内容が左側に記載されています。右側の白抜き空白部分を事前に記載していただくことで、正確に落ち着いて通報できるよう工夫しています。(図1「119コールシート表面」参照)

119コールシート 裏面

そのほか「119コールシート」には、家族や同僚など自分の身近な人が突然倒れ反応がなく心肺停止が疑われるときなど、119番通報時に指令員によって行われる「口頭指導」(救急通報により指令員が適切なアドバイスを行うこと)を、より理解し易くするため、心肺蘇生に必要な「胸骨圧迫(心臓マッサージ)部位」なども掲載しています。(図2「119コールシート裏面」参照)

折りたたむと完成↓↓

この状態で普段よく目にするところに貼ってください

「119コールシート」を使って、正確で迅速な119番通報を行いましょう

次の場所で配布しています
明石市防災センター 
消防署 
朝霧分署,中崎分署,大久保分署,江井島分署,魚住分署,二見分署
明石市役所本庁受付,大久保市民センター,魚住市民センター,二見市民センター

印刷用はこちらをクリック 119コールシート(A4版PDFファイル4MB)

説明書はこちらをクリック 119コールシート説明書(A4版 PDFファイル836kB)

119番による口頭指導

《口頭指導による応急処置》

明石市消防局では119番通報を受信したときに通報内容から応急処置が必要と判断した場合は、電話を切断することなく通報者に対して応急処置の方法を指導します。指令員の指示どおりに周りの方たちと協力して応急処置を行ってください。特に呼吸・脈拍が停止している場合に行う心肺蘇生法は一刻を争う大切な応急処置です。大切な方のためにもしっかり覚えて、救急車が到着するまでの貴重な時間を活用しましょう!※消防緊急情報システムの導入により、電話回線を切断することなく自動で出動指令を行うことが可能となったため、指令員が行う口頭指導をしっかりと聞いて落ち着いて応急処置を行ってください。

※消防緊急情報システムの導入により、電話回線を切断することなく自動で出動指令を行うことが可能となったため、指令員が行う口頭指導をしっかりと聞いて落ち着いて応急処置を行ってください。